ロゴ作成のポイントと達筆なロゴ

ロゴ20

企業やブランドなどで良く活用されているロゴマークは、非常に重要な役割を持つものです。ロゴを作りたいと思ったとしても、いい加減に作成することはできません。ロゴ作成の方法は様々あり、ポイントをつかんで行うことが重要となります。

効果的なロゴを作成するためのポイントと達筆なロゴを作成することの意味について紹介します。

ロゴの重要性

ロゴとは、企業や商品などをわかりやすく図案化したものであり、アイデンティティを確立するうえで非常に重要な存在です。一般的にロゴは、その企業や団体を象徴するマークであるシンボルマークか企業を象徴する理念や特徴を示したロゴタイプ、それらを組み合わせたロゴマークによって構成されています。

ロゴには様々な意味があり、そのひとつが企業や団体などの第一印象となるというものです。ロゴマークがあることによって、企業の名前だけではなく、企業の印象をビジュアルで判断することが可能となります。また、ロゴマークは他社との差別化を図るためにも重要です。

ロゴマークによって、第一印象を明確にし、企業名を覚えてもらえれば、他社との差別化を図ることができます。企業のブランド化にも役立ち、ロゴマーク自体が広告の役割を果たすようになるでしょう。このほか、社員のモチベーション維持にもつながります。

ロゴマークによって、社員全員に共通のモチーフがあれば、一体感が生まれ、よりスムーズな業務へと役立ちます。

ロゴを作成するなら独自性を意識

ロゴを作成する際に重要なポイントのひとつが、ロゴに独自性があるのかということです。すでにブランドが確立されている同業他社のロゴを模倣したロゴを作成することはよくありますが、これは模倣であるということ、一流ではないということを自ら認めているようなものです。

独自性のないロゴは、唯一無二という印象がなく、人々に与える印象も、どこかあいまいなものとなってしまう可能性があります。これではロゴの意味を成しません。ロゴの形や配色などを意識して独自性のあるロゴを作成することを意識することが重要です。

独自性のあるロゴを作成することができれば、真似されたとしても埋もれることがありません。こだわりのあるロゴは、一線を画すものとなるので、際立つ存在となるでしょう。

ロゴはモノクロでも認識できるもの

ロゴを作成する際には、モノクロでも認識できるものであるということがポイントです。ロゴが印刷される場所や媒体が、必ずしもカラー印刷ができる場所とは限りません。新聞広告などはモノクロで印刷されることが多いでしょう。

そのような際に、形やデザインを認識することができず、メッセージの分からないロゴとなってしまってはロゴの意味がありません。様々な場面を想定して、しっかりと伝わるロゴのデザインを考えることが必要です。また、ユニバーサルデザインの観点からも、モノクロでも認識できるロゴというものは重要となります。

色を認識することができない人であっても、はっきりとわかるデザインであることが望ましいでしょう。

ロゴの配色

ロゴを作成するうえでは、どのように色を使うのかという配色も重要です。ただ多くの色を使用して、目立つロゴを作成することができればよいというものではありません。洗練されたデザインであることを目指すとよいでしょう。

様々な色を使用することばかりを考えると、ごちゃごちゃとした印象となり、ロゴ自体の印象もぼやけてしまいます。デザインにおける配色は、3つの観点から考えます。使用面積が最も多いベースカラー、主役となるメインカラー、全体を引き締めるためのアクセントカラーをどのように配色するかによって印象は大きく変わるものです。

縮小拡大しても問題ないデザイン

ロゴが使用される場面は多種多様です。通りの大きな看板に印刷されることもあれば、キーホルダーに小さく印刷されることもあります。そのように使用された場合によって、ロゴの形が崩れ、意味の分からないものとなってしまってはロゴの意味がなくなってしまうでしょう。

また、動画などに使用される場合は、映像として映る時間も短時間となり、複雑なロゴでは見る人にしっかりと印象を与えることができない可能性もあります。このように、使用される場面をしっかりと考えて、ロゴを作成することが重要です。

縮小拡大しても問題なく伝わるロゴ、一目でも意味が伝わるようなシンプルで洗練されたデザインのロゴを目指すと、どのような場面でも問題なく使用することができるでしょう。

企業の理念や事業を想像できるデザイン

企業のロゴをデザインする際には、様々な要素を考えて作成されるものですが、最も重要なことは、企業の理念や企業が行ってきた事業を想像することができるデザインであるということです。世の中には様々なデザインがあり、美しい流行の配色や流行のデザインやモチーフなどというものもあります。

しかし、それらを活用してロゴを作成することはおすすめできません。流行のデザインを使ったとしても、それは一時的なものでしかないでしょう。企業の印象を左右するロゴには適していません。企業のロゴは、あくまでも企業の第一印象を左右するものです。

最も伝えたいことがしっかりと伝わるデザインを考えることが重要です。

ロゴ作成とフォント

ロゴには、企業名やメッセージを伝えるために文字を入れることが多くあります。その際、文字のフォントをどのようなものにするのかということは非常に重要です。フォントの種類によって、人に与える印象は大きく変わります。

企業のイメージや伝えたいメッセージに合わせてフォントを適宜変えるとよいロゴとなるでしょう。縦画が太く、横画が細い書体、横画の右端には飾りつき、毛筆で書いたような文体である明朝体は代表的なフォントです。この明朝体は、非常に優れたフォントであり、伝統や上品さ、知的な印象を人々に与えることにつながります。

縦も横も同じ太さで飾りのないフォントがゴシック体です。ゴシック体は目立ちやすいフォントであり、人には親しみやすさやカジュアルな印象を抱かせるでしょう。このほか、毛筆で書かれた達筆な文字は、人々に洗練された印象や格式、上品さなどを伝えます。

達筆なロゴを作成する方法

達筆な文字のロゴは、通常用意されているフォントでは作成できないことも多いです。無料でフォントを自由に作成することができるツールを使用する方法もありますが、手書きの文字をロゴに用いる方法もあります。

手書きの達筆な文字をロゴに使用したい場合には、専用のソフトを使用することが必要です。

まず、何枚かロゴを書き、気に入ったものをスキャナでパソコンに取り込みます。フォトショップを立ち上げて、編集することで、達筆な文字をロゴへ使用することが可能です。

達筆なロゴで差をつけよう

ロゴは、企業のイメージを伝える非常に重要な存在です。正しく企業イメージを伝えるためには、ロゴのデザインをシンプルに、どのような場面でも伝わるようなものにするとよいでしょう。達筆な文字をロゴに使用したい場合には、フォントを自作するソフトや手書きの文字をスキャナで取り込む方法があります。

達筆な文字をロゴに取り入れて、ほかのロゴと差をつけてみてください。